ご予約・
お問い合わせ

Tel.03-3868-0991 fax.03-3868-0897
診療時間
9:00〜17:00(日曜は14時まで)
※当院は昼休みを設けておりません。
休診日
月曜・日曜14:00以降

ワクチン・予防

一生の予防としての
「避妊手術・去勢手術」

以前まで避妊手術や去勢手術をするかどうかは、こどもを産ませるか産ませないかで判断していた方が多いと思います。
そうすると、特に男の子の場合、出産に関わらないためなるべく自然のままでいさせてあげたいと思われるのも当然のことです。
ここでは避妊手術・去勢手術で予防できる病気のことについてお話ししようと思います。

予防としての避妊手術

避妊手術は子宮と卵巣を取る手術と、卵巣のみを取る手術があります。
いずれの方法であっても、病気の予防として避妊手術を行うということは、子宮卵巣の病気(子宮蓄膿症や卵巣がんなど)にかからないようにするためのものです。
また、避妊手術を行うと乳がんの発症率が非常に低くなるため、がんの予防とも言えるかもしれません。実際に最近では生後1年くらいの内で避妊手術を行うことが多くなったため、乳腺腫瘍にかかる子も減り、私たちも手術を行う機会が少なくなっています。
それとは反対に避妊手術を受けていない女の子たちは、4頭に1頭の割合で子宮卵巣の病気にかかっているという報告もあり、手術を余儀なくされることもあります。
手術ができる年齢であればいいのですが、中には高齢であったり他の病気があったりして、病気になった時に手術ができないということもあります。
予防として避妊手術を行うか否かの判断のポイントは、「病気になるまで待たずに手術をするか、待ってリスクが大きい状態で治療を行うか」というところにつきます。

予防としての去勢手術

去勢手術は精巣のみを取る手術で、見た目はほとんど変わりません。
去勢手術を行わないと発症しやすい病気はあまり知られていませんが、前立腺肥大、前立腺炎、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫、肛門周囲炎、会陰ヘルニア、性ホルモン関連性の脱毛などがあります。
このような病気としてはっきりわかるものもありますが、男の子は未去勢の状態だと排尿回数が多く、一回の排尿が少ないため、不適切な排泄が問題行動として取り上げられることもあります。
問題行動は生後10ヶ月ごろから、病気は6歳以降で発症することが多いです。
特に多くの前立腺肥大の男の子は、未発見のまま歳をとると、お年寄りになった時に腎不全になりやすいです。

以上のような病気の予防として、去勢手術はお勧めします。
ただし、ロットワイラーでは1歳未満での去勢手術は行いません。
また、ゴールデン・レトリバーも1歳未満での去勢手術は避けるべきという意見があります。
去勢手術は避妊手術に比べてリスクの小さい手術です。
しかしご家族の中で意見が分かれることが多い手術の一つです。
病気の有無や年齢に関わらず、去勢手術が必要かどうかわからない方は、一緒に疑問を解決した上で手術が必要か考えましょう。

毎年の予防「ワクチン接種」

都内でのパルボ・ジステンパー・フィラリア感染は少なくなっています。しかし地方都市では伝染病の発生率はまだ高く、私が6年間診察をしていた沖縄では、毎月伝染病で亡くなる患者さんがいました。
ウイルスはどんな形で家に入り込むかわかりません。そのためにも予防は必要です。
現在、初回ワクチンをしっかりと行っていれば、抗体価は3年継続すると言われています。
当院では健康診断またはフィラリア検査の際にワクチン抗体価検査を行い、その年のワクチンが必要かを判断することをお勧めしています。もちろんご相談をしてその子に合ったプログラムを考えます。
また「何年もワクチンを打っていないけれどホントに大丈夫かしら」という時にも、抗体価チェックをして抵抗力があるか確かめるのもおすすめです。
みなさんご存知の通り、ワクチンには大なり小なり副作用があります。少しでも負担を減らした予防をしていきましょう。

犬のワクチン

狂犬病ワクチン

狂犬病予防法により、生後91日以降の犬は毎年1回の予防接種が義務付けられています。
子犬の初回接種時には役所への登録を行う必要があります。

混合ワクチン

伝染病を予防するために行うもので、飼い主様の任意での予防接種となります。
接種するワクチンの種類や接種のタイミングは、その子のライフスタイルに合ったおすすめをご案内いたします。まずはご相談ください。

予防できる伝染病
  • ジステンバー
  • パルボウイルス感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • パラインフルエンザ
  • コロナウィルス
  • レプトスピラ3種
  • ボルデテラ・ブロンキセプチカ

猫のワクチン

混合ワクチン

混合ワクチンは、伝染病を予防するために行う任意での予防接種となります。
接種するワクチンの種類や接種のタイミングは、その子のライフスタイルに合ったおすすめをご案内いたします。まずはご相談ください。

予防できる伝染病
  • ウイルス性鼻気管炎
  • パルボウイルス
  • カリシウイルス

ワクチン費用
※料金はすべて税込みです

  • 狂犬病予防接種 ¥3,520
  • 犬5種混合ワクチン ¥5,500
  • 犬5種混合ワクチン+レプトスピラ ¥7,700
  • 犬レプトスピラワクチン ¥3,300
  • 犬ケンネルコフワクチン ¥5,500
  • 猫3種混合ワクチン ¥3,300

フィラリアやノミなどの
寄生虫予防

犬にとってとても大事なフィラリア予防は、元気でお散歩に行く子たちには必須です。
これは自分の子を守るだけでなく、地域の蚊にフィラリアが増えないようにするためでもあります。フィラリアは蚊の中で幼少期を暮らして、犬の中で大人になります。つまり犬がみんなフィラリア予防を行うと、フィラリアは大人になれないため赤ちゃんができなくなるのです。もちろんタヌキなどで成長するフィラリアもいますが、地域のフィラリア発症率はグッと下がります。
フィラリア予防薬は、ノミなどの外部寄生虫、回虫などの内部寄生虫も一緒に予防できるものをお勧めしています。またその子の性格に合わせておやつタイプのチュアブル、錠剤を選べるようにしました。

  • お年寄りだったら病気があって、もうお散歩に行かない、だけど他の子がお散歩に行くので外部寄生虫の予防だけしたい。
  • 体重が小さすぎて合う薬がない。

そんな場合にはつけるタイプの予防薬もありますのでご相談ください。